ノベルは、独SUSEが2016年3月8日(現地時間)、IT担当者とITリソースにかかる負担を軽減し、IaaS(Infrastructure as a Service)を構築するための製品の最新版「SUSE OpenStack Cloud 6」の提供を開始すると発表した。
「SUSE OpenStack Cloud」は、クラウドサービスの自動化と管理をシンプルにする製品だ。優れた柔軟性、性能、セキュリティを備えたIaaSサービスを提供可能にする。最新版の「同6」は、OpenStackの最新版である「Liberty」をベースにした。無停止アップグレード機能を備えており、今後のOpenStackリリースへの移行を容易にする。
新版では、高可用性機能の強化を図っており、従来型のインフラストラクチャーと同水準の可用性を備えていて、レガシーアプリケーションやビジネスアプリケーションを容易にクラウドへ移行できる。
ハイパーバイザーへの対応では、既存のXen、KVM、Hyper-V、VMwareに加え、IBM z/VMにも対応した。ユーザーは自社のメインフレーム基盤をOpenStackプライベートクラウドに組み込める。Dockerや、オープンソースの共有ファイルシステムサービスであるOpenStack Manila、「SUSE Linux Enterprise Server 12 Support Pack 1」にも対応した。
また、SUSEはOpenStackの基本的なスキルを持つ技術者育成に向けて新しいOpenStackトレーニング、認定制度を開始する。既存のSUSE OpenStack Cloudトレーニングプログラムを補完するもので、SUSE認定管理者-OpenStack(SCA-OpenStack)認定制度と並行して、SUSE OpenStack Cloudの展開・管理に関するトレーニングコースを提供する。