インターネットイニシアティブ(IIJ)とL is Bは2016年3月9日、プライベートクラウドで利用できる法人向けビジネスチャットシステム「directエンタープライズ版」の提供を2016年3月31日に開始すると発表した。IIJのクラウドサービス「IIJ GIOサービス」の安全な専用環境にチャットシステムを構築できる。
「direct」は、直感的に操作できるユーザーインタフェースや、社内システムとの連携・管理機能を備え、ビジネス利用に特化したチャットシステムだ。様々な事業部門や企業間を横断するプロジェクトごとに、決められた利用者同士でしか情報を共有できないようにしたり、ほかのプロジェクトについてはそのプロジェクトの存在が分からないように、管理者が設定することができる。
「エンタープライズ版」では、安全性と利便性の強化を図っている。「IIJ GIOサービス」にあるユーザー専用のプライベートクラウド環境で利用できるため、より安全に使用できるようになった。
内部統制の強化として、管理者ごとに付与する権限を設定できる。管理者には、BYOD(Bring Your Own Device)を見据えた利用端末の制限や、添付ファイルの共有を制御するなど社員による情報漏えいの防止のための集中管理の権限、トークでやり取りされたメッセージや添付ファイル、操作ログなどを一括してエクスポートできる権限を付与できる。
IIJとL is Bは、2015年5月1日に資本、業務提携し、IIJ GIOサービス上で稼働するプライベートクラウド版directの開発を進めてきた。今回、directエンタープライズ版として正式に提供を開始し、大手企業を中心に販売するという。
directエンタープライズ版の価格は、個別見積になる。