NECと米ヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE)は2016年4月12日、無線LANとSDN(Software-Defined Networking)を連携させた統合製品を共同開発し、グローバルに提供していくことで合意したと発表した。両社は、企業ネットワークの基盤構築に関する戦略的なグローバル提携を拡充する。
NECとHPEは、両社の関連製品の連携と最新テクノロジーにおける協力を進め、企業ネットワークのエッジからコアにいたるまで、有線・無線を統合したネットワーク基盤をSDN(Software-Defined Networking)技術で最適化し提供する。企業が既存のネットワーク基盤を、モバイルやIoT(Internet of Things:モノのインターネット)に対応する次世代ネットワーク基盤へ容易に拡張できるように支援する。
共同開発した製品は、両社で連携してグローバルに企業ユーザーへ提供する。そのために、IT分野における協業関係をこれまでの企業向けネットワーク分野ならびにSDNに加え、無線LAN領域まで拡大する。
共同製品開発については、まず初期段階として、NECのSDNコントローラー「UNIVERGE PF6800」、音声製品、マネージドサービスと、HPEの「Aruba」無線製品群、スイッチとの連携を進めるとしている。
日本を含めたグローバル展開については、まずはオーストラリアをはじめとしたアジア太平洋地域から始め、南北アメリカやヨーロッパへと順次提供範囲を拡大するとしている。