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電通など4社、スマートフォンから実店舗までのデータを統合できるCRM製品を開発

2016年6月20日(月)IT Leaders編集部

2016年6月17日、電通、デジタルCRMを提供する電通イーマーケティングワン、サイバーエージェントの連結子会社でグロースハックなどに知見を持つシロク、エンゲージメントマーケティングを支援する米Marketo(マルケト)の日本法人の4社は、スマートフォンから実店舗までのデータを統合できるCRM製品「Growth Edge」を共同で開発し、提供を開始した。

 「Growth Edge」はスマートフォンアプリケーションから実店舗までの複数チャネルを結び付け、多様なデータの分析から運用までを一貫して提供するCRM製品である。

 アプリケーションのアクセスログなどの行動情報やユーザーの属性情報をマーケティングオートメーションのスコアリングに反映させることで、より精緻な情報配信とコンテンツレコメンドを可能にし、ブランドへのUX(User eXperience:ユーザー体験)の向上とLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の最大化を支援する。

 マルケトのエンゲージメントマーケティング基盤「Marketo」とシロクのグロースハック基盤「Growthbeat」をシームレスに結合させ、電通グループのマーケティングおよびデジタルCRMに関する知見・ノウハウを組み合わせて、CRM施策を一元的かつコスト競争力のある形で提供する。

 グロースハックとは、ユーザー数を増やすなどビジネスの成長を目的に、マーケティングデータやWebサイトを活用するWebマーケティング手法のこと。広告やPRのように多くの予算を使わずに顧客エンゲージメントを高める、新たな手法として注目されている。

 導入の際には、マーケティングオートメーションに必要な戦略策定と初期設計に加え、運用・分析に必要なリソースを提供することで、ブランドやサービスへのエンゲージメントの向上を支援する。

 今後4社は、ユーザー企業の事業環境やチャネルの状況に応じたカスタマイズを行いながら同製品を提供していくとしている。なお、電通イーマーケティングワンは、7月1日に設置する新会社「電通デジタル」に合流する。

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