[インタビュー]
「ストレージとデータセンターは劇的な変化の最中にある」―SNIA会長デール氏
2016年6月22日(水)河原 潤(IT Leaders編集部)
データセンターのITインフラを形成するサーバー、ストレージ、ネットワーク。なかでも近年は特にデータの格納・管理基盤たるストレージの進化が著しく、データセンター全体の進化に大きく寄与している。米国に本拠を置く非営利業界団体SNIA(Storage Networking Industry Association)の会長を務めるデイヴィッド・デール(David Dale)氏に、来日のタイミングでストレージ分野の最新技術潮流を聞いた。
クラウドがストレージ管理に与える影響
――SNIAという業界団体が行う主な活動について簡単に教えてください。
SNIAは今から19年前の1997年に米国のストレージベンダーが中心となって発足した、ボランタリーベースの業界団体である。名称のとおり、ネットワークストレージの価値と活用のしかたについて領域ごとに研究を行うことと、そこでの成果を基に広く使ってもらうよう啓蒙することを目的にグローバルで運営している。
写真1:SNIA 取締役会会長/ネットアップ 業界標準担当ディレクター デイヴィッド・デール氏活動の領域は子細にわたるが大きく分けて4系統ある。ストレージにまつわる標準規格の策定、ストレージ製品相互接続の確認・認証・適合テスト、新技術に関する普及推進活動、ベンダー中立の立場からの啓蒙・教育・情報提供活動(画面1)の4つだ。
画面1:SNIAのWebサイトでは、Webキャストやプレゼンテーション資料などが多数公開されている(http://www.snia.org/forum/csi/knowledge/webcasts)――メインとも言える標準規格の策定では、クラウドストレージ標準の「CDMI(Cloud Data Management Interface)」が知られています。現在はどんな状況でしょうか。
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