2016年6月末に開催されたRed Hat Summit2016。OSSベンダーである同社が発表した製品や技術については既報の通りだ(本文中に参照記事リンクあり)。今回はジェネラルセッションにおけるトピックを中心に見ていこう。
Red Hat Summit 2016のテーマは「The Power of Participation(写真1)」。直訳すれば“参加することのパワー”であり、あまり分かりやすいとは言えない。しかしジム・ホワイトハースト(Jim Whitehurst)CEOは初日冒頭のジェネラルセッションで、意図する意味を歴史を踏まえて明確に示した。
オープンソースのアプローチというか枠組みを、ソフトウェア開発だけではなく、企業活動のあらゆるシーンに広げようと訴えたのである。最近、よく聞く言葉になった共創(コ・クリエーション)にも通じるストーリーである。そこでまず、同氏の講演内容を要約してみよう(関連記事:会期中に同社が発表した製品や技術については「コンテナ技術に賭ける米Red Hat、企業での実践に向けポートフォリオ拡充」を参照)。
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