博報堂アイ・スタジオの「Creative AI研究所」は2016年8月30日、日本マイクロソフトの「Microsoft Cognitive Services」のAI(Artificial Intelligence:人工知能)、機械学習を活用した、コグニティブ(認知型)サービスの提供を開始すると発表した。AIを活用し、企業のブランディングを支援する。
博報堂アイ・スタジオが2016年度に立ち上げた「Creative AI研究所」が、同社の統合デジタルマーケティングとクリエイティブに「Microsoft Cognitive Services」などの次世代のクラウドコンピューティング技術を融合し、企業のブランディングを支援するインタラクティブなマーケティング製品を開発・提供する。
Creative AI研究所は、AI技術を取り入れることで、博報堂アイ・スタジオが提供するデジタルプロモーションやデジタルコンテンツ制作において新たな可能性を見出すことを目的とした研究開発組織。
具体的には、画像・音声認識などを使い企業のビジネスのブランディングやマーケティングを支援する製品、多数のデバイスを利用したインタラクティブな同時参加キャンペーン等を支援する製品、IoT(Internet of Things)を利用したビジネスモデル構築・プロトタイピング・プロモーションのための支援製品などを提供する予定だという。
協業にともない、博報堂アイ・スタジオは日本マイクロソフトのCSP(Cloud Solution Provider)プログラムに参加し、2016年9月1日からMicrosoft Azureの提供を開始する。
Microsoft Cognitive Servicesは、人間の認知機能モデルを、視覚認識・音声認識・言語理解・知識・検索の5つの領域に分類し、これらをAPIを介して取り入れられるサービスだ。人間の認識率を上回る「画像認識サービス」や50言語に対応した「リアルタイム翻訳サービス」などを提供している。