IoT(Internet of Things)関連製品を提供する英Telit Wireless Solutionsは2016年9月16日、IoTポータル「Telit IoT Portal」の大規模なアップデートを発表した。ユーザーは、迅速にネットワークプロバイダーを切り替えて、データの連続性を確保することなどが可能になる。
英Telit Wireless Solutionsは、IoTアプリケーションの開発機能を備えたIoTポータルである「Telit IoT Portal」をアップデートした。ユーザーは、迅速にネットワークプロバイダーを切り替えてデータの連続性を確保でき、環境をより効率よく検索できるようになる。エッジおよびクラウド内でのイベント処理の高度化も図れる。
Telit IoT Portalは、Telitの「deviceWISE」IoT基盤を利用したクラウド型サブスクリプションサービスである。従量制PaaS(Platform as a Service)なので、利用開始時の初期投資が不要になる。利用に必要なツールやリソースへ即座にアクセスでき、Webインターフェースから独自のIoTアプリケーションを作成して管理できる。
今回のアップデートで、「deviceWISE Asset Gateway Store」および転送機能により、一時的にゲートウェイ機能とのデータトランスポート接続が切断された場合に、データの損失を防げる。受信データのすべてを保管し、接続が再開されると自動的にデータを送信する。
また、64ビット版の「deviceWISE Asset and Enterprise Gateway」を提供する。次世代のマシンや基盤との互換性を拡大するため、「Cisco Industrial Routers」や一般的なLinux OSに対応するルーターなどに、同ソフトウェアを導入する。
ローミングネットワークの選択ツール「Switch」は、IoTポータルで利用できるようになり、より使用しやすくなった。ユーザーは、迅速かつプロアクティブに、利用者レベルでネットワークプロバイダーを変更できるようになる。
さらに、検索機能も強化した。膨大なモノの中から検索し、特性・アラーム・属性など、特定の情報を正確に探し出せるようになった。
クラウドロジックについては、新しい「Multi-Action Sequential Triggers」を使って、複雑なイベントロジックを構築可能になった。