独SAPは9月21日(現地時間)、独Robert Bosch(ボッシュ)とクラウド技術およびソフトウェア製品での協業を拡大していくと発表した。そのために、IoT(Internet of Things)・Industrie 4.0(インダストリー4.0)の分野で戦略的パートナーシップを締結した。
独SAPと独ボッシュは、製造とロジスティクスのプロセスを高速化し、製品とサービスの安全性・品質の向上を図る。
具体的には、IoT(Internet of Things)アプリケーションの大量のデータをリアルタイムで処理可能にするため、SAP HANAデータベースをBosch IoT Cloudサービス上で使用できるようにする。
ソフトウェアとクラウドの専門技術の統合にも取り組むという。ボッシュのIoTマイクロサービスをSAP HANA Cloud Platform上で利用できるようにして、さまざまなデバイスやコンポーネントを接続できるようにする。よりオープンな基盤で、種々の車両や製造機械、ツールの安全で効率的な相互接続性を確立する。
例えば、ネットでつながった電動工具のスクリュードライバーが位置をセンチメートル単位で生産システムへ報告して、生産システムがそれぞれのスクリュードライバーが行う作業に最適なトルクを選択できるようにすることも可能だ。
両社は、自動運転とコネクテッドドライブなどの領域でも製品の開発を目指すとしている。
SAPはIoTアプリケーションの、ボッシュは機器の相互接続性の専門知識を持っている。両社ともIIC(Industrial Internet Consortium)とPlattform Industrie 4.0(プラットフォームインダストリー4.0)の一員として標準化を推進しているという。