[イベントレポート]
ITインフラに関わる技術の粋を尽くして企業のデジタル変革を支える姿勢を強調
2016年10月25日(火)川上 潤司(IT Leaders編集部)
米Dell Technologiesは2016年10月18~20日、米テキサス州オースティンで年次イベント「Dell EMC WORLD 2016」を開催した。9月7日付でDellによるEMCの買収が完了。その後はじめての大型イベントとあって注目度も高く、世界36カ国から約8000人が会場を訪れた。
「The trusted provider of essential infrastructure for the next intustrial revolution(次なる産業革命に不可欠なインフラを提供する信頼できるプロバイダ)」──。10月19日の午前9時から始まったゼネラルセッションにおいて、会長兼CEOのマイケル・デル氏は、早朝から会場を埋めたオーディエンスに向かって、Dell Technologiesが担うべき役割を高らかに宣言した。
言わずもがな、次なる産業革命とはデジタルテクノロジーの進化と普及がもたらす、ビジネスや社会構造の大きな変化を指し示す。
デル氏は、コンピューティング能力も、ネットワークの帯域も、ストレージの容量もそれぞれ5年で10倍になる勢いで進化を遂げてきたことに言及。そのスピードが鈍化することはなく15年後には現在の1000倍の水準に達し、しかも各領域の掛け合わせで考えれば、桁違いのパワーを手にできる近未来を強調。IoTについても「今日すでに80億台ものデバイスがネットにつながっており、15年後には、世界人口の25倍に相当する2000億台にまで増加するとの予測もある」と、これから急拡大することを指摘した。
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