2017年2月2日、LINEとワークスモバイルジャパンは、コミュニケーションアプリ「LINE」と相互接続するビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」の提供を開始した。
LINEとワークスモバイルジャパンは、従来提供してきたビジネスコミュニケーションツール「Works Mobile」を、最新版から「LINE WORKS」と変更して提供する。
個人向けのLINEと相互接続し、企業内のみならず、顧客や取引先といった外部とのやりとりをLINEアプリ上で行える。トーク、掲示板、メール、アドレス帳、カレンダー(スケジュール管理)、ドライブ(ファイル共有)などの機能をアプリ上に集約し、シームレスに利用できる。組織やアドレス帳と連携したトークルームの作成や、情報の伝達漏れを防ぐための個別既読機能も備える。LINE WORKS同士であれば無料通話・無料ビデオも利用できる。
LINEを踏襲したデザイン・レイアウトや使いやすさはそのままに、業務利用のために求められる高いセキュリティと、紛失対策、監査・モニタリング、ログ管理などの管理機能を備えている(写真1)。
LINE代表取締役社長CEOの出澤剛氏は、すでにLINEの売り上げの4割は法人ビジネスによるものだとして、今後もビジネス分野にフォーカスしていくと語った。同時に、「LINE WORKSはLINEとつながる唯一のビジネスコミュニケーションツールだ」と強調した。
また、ワークスモバイルジャパン代表取締役社長の松橋博人氏は、「特に、不動産、自動車、保険など、顧客との密接なコミュニケーションが欠かせない業種にお勧めしたい。ビジネスの新しいコミュニケーションの形を実現する」と意気込んだ。 今後は、BOT/AI活用による業務サポートや、LINE@、LINEビジネスコネクトといったLINEの法人向けサービスとの連携を進めていく計画だという。
LINE WORKSの利用料金は、トークと掲示板、アドレス帳機能のみの「ライトプラン」が1ユーザーあたり月額360円または年額3600円(税別、以下同)となる。ライトプランにカレンダー、ファイル共有、メール、グループフォルダが加わった「ベーシックプラン」が月額600円または年額6000円、さらに大容量アーカイブを備える「プレミアムプラン」が月額1200円または年額1万2000円となる。