NECは2017年2月9日、企業向けSDN(Software-Defined Networking)事業を強化すると発表した。導入・運用負担を軽減する製品・サービスの提供や、中堅・中小企業向け市場への注力、インフラシステム構築事業者との連携強化などを実施する。
NECは、IoT(Internet of Things)の拡大にともなうSDN(Software-Defined Networking)導入の加速を後押しする。サービス・製品ラインアップの強化、販売パートナーやインフラシステムの設計・構築事業者との連携の強化を図る。
サービスラインアップについては、SDNの導入を容易にするため、初期導入コストの低減やネットワーク運用管理の負荷軽減を可能にするサービスメニューの強化を順次実施する。具体的には、回線・機器の提供からネットワークの監視・保守までを一括提供する「マネージドWANサービス」に、「SDN運用支援(WAN)」を加えた新サービスなどを提供する。2017年3月から順次リリースする。
製品については、中堅・中小企業のユーザーが導入しやすくなるように、SDNコントローラーとSDN対応スイッチの新製品を2017年2月28日から順次発売する。新製品では、導入時の最小構成価格を低減可能にする。
販売パートナーとの連携については、「SDNサポートセンター」を新設した。SDNに関する技術情報の提供や客先提案の支援、システム構築の支援などを実施し、販売パートナー企業によるSDNの設計・構築・運用をサポートする。
インフラシステム設計・構築事業者との連携については、工場や店舗などの現場におけるインフラシステムの設計や構築に強みを持つ企業と連携し、仮説検証を通じてSDNを付加価値とした新たな製品・サービスを創出・提供する。
価格は、SDN運用支援が個別見積で、SDNコントローラーの新製品「UNIVERGE SDN Controller Lite」(ソフトウェアによる提供)が5万円(税別)からになる。
NECは、2017年度に企業向けSDNで300億円の売上を目標にする。