[市場動向]

不動産投資をIT力で透明化するReTech企業―インベスターズクラウド

2017年2月13日(月)杉田 悟(IT Leaders編集部)

xTechが注目を集めている。金融(Finance)×TechnologyのFinTechを筆頭に、教育(Education)×TechnologyのEdTechや医療(Medical)×TechnologyのMedTech、農業(Agriculture)×TechnologyのAgriTechなど、様々な分野でIT活用が進んでいる。そのxTechの1分野に「Real Estate(不動産)」分野のReTechがある。不動産の中でも、不動産投資に特化したReTechビジネスを展開しているのが、インベスターズクラウドだ。

 ReTech(不動産テック)は、不動産関連分野において、IT技術で新しいサービスを生み出したり、課題を解決したりするものだ。一口に不動産といっても幅は広く、住宅やマンションの不動産販売から不動産管理、さらにはスマートロックなどの周辺サービスまでReTechに含めることができる。

 不動産投資もReTechの注目分野のひとつで、複数の企業がサービス参入している。不動産投資は、株式や信託、先物などと同様、投資先のひとつとして投資家らは認識されているが、どうしても価格や手数料、条件の不透明さが付いて回る。

話題のサービスを次々と提供

 インベスターズクラウドは、IT活用により透明性の高い投資フローを実現したReTech企業だ。不動産投資の中でも、サービスの中核に据えているのがアパート経営。それ以外のサービスラインナップを見ると、「クラウドファンディング」「民泊」「スマートドアフォン」「リノベーション」といった話題のキーワードが並び、先進性が見て取れる。

 主力の「TATERU」は、アパート投資関連のサービスをトータルで提供するアパート経営プラットフォーム。売りたい土地、買いたい土地のマッチングサービスや管理サービスに加え、デザインアパートの建築などリアルのサービスも手掛けている。会員数10万人を誇るが、電話勧誘などアウトバウンドでの集客は一切行っていない。ウェブサイトを駆使したインバウンドのみで集客しているが、それを可能にしたのが自社開発のDMP(データメネジメントプラットフォーム)だという。

DMPを中心にしたアドテクによる広告展開
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 DMPには、ウェブサイトでのセッション時間や、サイトに訪れる前にどのようなサイトに滞留していたかといった、サイトにアクセスする人の情報が集積されている。リスティング広告からの流入データも合わせてDMPで一元管理しており、これらのデータを専属のデジタルマーケッターが分析して確度の高い広告展開を実施、アウトバウンドに頼らず、十分な集客成果を上げている。

TAteruのアパート経営フロー(提供:インベスターズクラウド)
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 問い合わせの担当窓口を「コンシュルジュ」と呼んでいる。会員はインストールしたスマートフォンアプリから、プロフィールやオーナーレビューを参考に好きなコンシュルジュを選び、チャットで相談できる。コンシュルジュが会員の意向に沿った土地の提案を行うほか、契約後のアパート経営のフェーズでは送金明細や入居状況をアプリでサポートする。

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