スプラッシュトップは2017年3月1日、IoT(Internet of Things)でも利用可能なデバイスの遠隔管理ソフト「Slashtop Enterprise for IoT」の販売を開始した。従来のリモートデスクトップ製品の機能をビジネス現場で活用できるように開発し直したもの。
スプラッシュトップは、リモートデスクトップ・ツールのグローバルベンダーで、国内では大手モバイルキャリアやダイキン工業、SCSKなどからオンプレミス版の「Splashtop Enterprise」、SaaS板の「Splashtop Business」が提供され、導入社数は3500社以上となっている。個人向けの「Splashtop」は、アンドロイドアプリとしてグローバルで3500万人以上に使われている。
Splashtop Enterprise for IoT(SIoT)は、企業の管理者が遠隔地で作業する従業員の状況をリモートで管理するためのソフト。従来のSplashtopは、モバイルからPCへの操作を行えるものだが、SIoTは管理者PCから従業員のモバイル端末の操作を可能とした。管理者から従業員のモバイル端末やウェアラブル端末に指示を送ることができるほか、スマートデバイスで撮影している画像を管理者側のPCでリアルタイムで見て状況把握が行える。
管理者PCと従業員のスマートデバイスの間でファイル転送を行うことも可能で、アップデート用のファイルを管理者から一斉送信できる。両者間は暗号化通信に対応、スマートデバイス側に情報が残らないため、セキュリティ面でも企業利用に適している。
販売は、SIoT、モバイルデバイス、SI、サポート付きのソリューション形式で提供される。米国などでSplashtop関連のSIサービスを提供するiVantiとパートナー関係にあるヒットがソリューション形式で国内販売していく。ソリューションのモバイルデバイスとしては、堅牢性が強みのパナソニック製スマートフォン「FZ-N1]を採用した。対応OSは、管理者PCがWindows、スマートデバイス側がAndroid。