ミラクル・リナックスは2017年4月5日、独SAPが提供するインメモリーコンピューティング製品「SAP HANA」に対応したシステムバックアップソフトウェア「MIRACLE System Savior for SAP HANA(MSS for SAP HANA)」の最新版「Version 3 Release 2(V3R2)」の提供を開始した。
「MSS for SAP HANA V3R2」は、Linux OS「SUSE Linux Enterprise Server」のファイルシステム「Btrfs」への対応を強化し、バックアップの速度向上とサイズ縮小を図っている。Btrfsは、スナップショットや圧縮、サブボリュームといった機能を備えている。
FCマルチパス構成のバックアップ対応に加えて、Btrfsのファイルシステムに対応し、SAP HANAアプライアンスのバックアップを支援する。
日本ヒューレット・パッカードのハイパーコンバージドシステム「HPE ConvergedSystem」にも対応した。同社との共同検証を実施し、同システムがMSS for SAP HANA V3R2でバックアップ・リストアできることを確認したという。
HPE ConvergedSystem CS500を利用した、Btrfs 272GB(4.3GB使用)領域のバックアップ・リストアの検証では、従来のMSS V3R1と比較して、バックアップ時間を8倍、リカバリ時間を11倍高速化したほか、バックアップイメージサイズを半分に削減したとしている。
MSS for SAP HANA V3R2の価格は、27万8000円(税別)からになる。