クラウディアンは2017年6月5日、同社のSDS(ソフトウェアデファインドストレージ)製品「CLOUDIAN HyperStore」の自動階層化先として、グーグルのクラウドサービス「Google Cloud Platform」が加わったことを発表した。これにより、オンプレミス側のCLOUDIAN HyperStoreとGoogle Cloud Platform(GCP)を連携させたハイブリッドクラウドとしての活用が可能になる。
CLOUDIAN HyperStoreは、汎用サーバーをハードウェアとして用いて3台のスモールスタートからペタバイト級にまで拡張できるソフトウェアディファインドのオブジェクトストレージ。標準で装備されている「自動階層化機能」は、期間などのポリシーに基づき、ファイルを格納するパケット単位でGCPのストレージにファイル転送できる。
サイロ状態になりやすいオンプレミスとクラウドのストレージサービスがCLOUDIAN HyperStoreの導入により、共通のアプリケーションを使い、データの種類と目的に応じて使い分けることが可能になる。
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利用頻度の多いデータはオンプレミス、頻度の少ないファイルはGCPに保存する、長期保存ファイルをGCPに転送してアーカイブする、両方のストレージを共通の名前空間で統合管理し全体格納容量を拡張する、オンプレミスに保存するデータをGCPに転送してクラウドのアプリケーションを活用する、といった利用方法が想定されている。
また、災害復旧(DR)や事業継続(BCP)向けに、クラウドをオンプレミスのバックアップ先に使い信頼性を高めるといった、シンプルなハイブリッド運用にも利用可能だとしている。GCPに転送されたファイル情報を記録したメタデータはオンプレミスのCLOUDIAN HyperStore側に保管されるため、クラウド側にあるファイルの読み出しを高速化する。