レノボ・ジャパンは2017年7月20日、容積1リットル程度とコンパクトなワークステーション「ThinkStation P320 Tiny」を発売した。小型ながらグラフィックス処理性能が高く、製造・建築分野での設計やデジタルコンテンツ制作用途、デジタルサイネージへの組み込み、工場でのFA制御などに幅広く利用できる。
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ワークステーションとは、CAD(コンピュータを利用したデザイン)やデジタルコンテンツ制作などのためにグラフィックス処理性能を高めたデスクトップコンピュータである。ThinkStation P320 Tinyを含むほとんどのワークステーションは、OpenGLが使えるGPU(グラフィックス処理ユニット)カードをPCI Expressバスに外付けで搭載している。
ThinkStation P320 Tinyの最大の特徴は、容積約1リットル(約34.5×182×179mm)というコンパクトな筐体を採用したことである。「従来のワークステーションよりも96%小型」(同社)としている。デスクトップのスペースを節約できる。モニターの背面にも装着できる。この筐体にGPUカードとしてNVIDIA Quadro P600を搭載している。ディスプレイコネクタはMini DisplayPort×4で、サーバーのCPUと合わせて6画面の4K出力ができる。
CPUは、第7世代または第6世代のIntel Core i3/i5/i7。メモリー容量は最大32Gバイト。ストレージは、M.2仕様のNVMe SSD、SATA接続SSD、SATA接続HDDを利用可能で、最大容量は2Tバイト。OSは、Windows 10 Pro 64bit、Windows 7 Professional 64bit SP1(日本語版)(Windows 10 Pro 64bitダウングレード権行使)のいずれか。ネットワーク接続は1000BASE-T×1。USBポートは、前面がUSB3.0×2(このうちPowered USB×1)、背面がUSB3.0×4。
ThinkStation P320 Tinyの価格(税別)は、ダイレクト販売が9万6000円から。