フリービットは2017年7月31日、最速10分でクラウド上にスーパーコンピューター(スパコン)環境を構築できることをうたうクラウド型スパコンサービス「freebit cloud HANABI(Virtual Super Computing)」を発表、同日提供を開始した。
図1●freebit cloud HANABIの提供機能(出所:フリービット)
拡大画像表示
拡大画像表示
高速な並列計算処理を実行したい時にワンクリックでクラウド上にスパコン利用環境を構築し、不要になったらワンクリックで環境を削除出来る、クラウド型のスパコンサービスである。オンプレミス環境で利用している既存のスパコンとハイブリッド型で利用することで、既存環境を一時的に拡張したり、足りない計算リソースを補填したりできる。
スパコン利用環境を構築するためのテンプレートを複数用意している。これにより、スパコン環境で使われるジョブ実行ソフトのSLURMや並列処理ライブラリのOpenMPIを活用した並列計算処理をすぐに用意できる。任意のミドルウェアやソフトウェアを組み込んだ専用テンプレートを作成することもできる。クラウドとサーバー/ストレージのインフラにはMicrosoft Azureを利用する。
スパコン構築費は基本料金(月額定額)として支払う。これとは別に、サーバーとストレージの利用料をクラウド利用料として利用時間に応じて課金する。
価格例は以下の通り。
- 4ノードクラスタ構成(Azure H8×5台、ストレージ100GB、論理ピーク性能1.638TFLOPS)で15日間使う場合、基本料が月額20万円、クラウド利用料が22万5000円。
- 16ノードクラスタ構成(Azure H8×17台、ストレージ1TB、論理ピーク性能6.552TFLOPS)で15日間使う場合、基本料が月額20万円、クラウド利用料が76万円。
- 64ノードクラスタ構成(Azure H8×65台、ストレージ4TB、論理ピーク性能26.208TFLOPS)で15日間使う場合、基本料が月額20万円、クラウド利用料が290万円。