セールスフォース・ドットコムは2017年8月28日、デジタルマーケティング機能をクラウド型で提供するサービス「Salesforce Marketing Cloud」の新機能として、AI(人工知能)による画像認識技術をマーケティングに利用できる「Einstein Vision for Social Studio」を発表した。9月から提供する。
Einstein Vision for Social Studioを使えば、ソーシャルメディアに投稿された画像を自動的に検知できるようになる。消費者がブランド名や製品名、サービス名に言及しなくても、消費者が投稿する写真だけで、製品など、何が写っているのかを検知できる。
現在では、Twitterに掲載された写真が対象となる。例えば、チェーン経営のレストランが新しいメニューの追加を検討する場合に、インフルエンサーがTwitterに投稿する画像からトレンドを理解する、といった使い方が可能である。
ブランドの整合性を分析したり、ターゲット顧客を理解したり、SNS上の広告キャンペーンの効果を評価したりできる。例えば、企業がスポーツイベントを支援する際に、イベントで使われた企業ロゴが、いつ、どのようにTwitter上で投稿される画像に写っているかを検知できる。
どこで、どのように製品が使われているのかを理解できる。例えば、自動車製造業者がリコールを実施する際に、Twitter上で画像を通して欠陥車の利用者を見つけられる。利用者情報をカスタマーサービス部門と共有し、Salesforce Service Cloudを利用してフォローできる。