富士通は2017年11月29日、サイトコアのCMS(Webコンテンツ管理ソフト)「Sitecore Experience Platform」(Sitecore XP)を、富士通のIaaS型クラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」をインフラ基盤として使い、SaaS型クラウドサービスとして提供すると発表した。2018年度上期(4~9月期)に国内で提供を開始する。なお、サイトコアのパートナー企業が自身のクラウド基盤上からクラウドサービスとして提供するのは国内で初めてという。
富士通のデータセンターを用いたクラウドサービス「K5」上からSitecore XPを提供する。Webサイトの負荷に応じてリソースを変更できるため、柔軟で安全なWebサイトを運営できるとしている。
短期間でWebサイトを開設できるように、業務テンプレートや開発コンポーネントを提供する。富士通の自社サイトや顧客サイトへの導入で培った知見やノウハウをベースに開発したデジタルマーケティングの業務テンプレートを提供する。
コンテンツの一括登録機能、一括承認機能、ログイン認証機能などを開発コンポーネントとして用意している。開発コンポーネントを活用することで、これらの機能を1から開発する必要がなくなる。
マーケティングコンサルタント、データエンジニア、データキュレーターが、効果的なデジタルマーケティングの企画から、アプリケーション/システム基盤の設計・開発・運用までをワンストップで支援する。
富士通に在籍するサイトコア認定エンジニアは約40人いる。富士通は2010年から、ユーザー企業のデジタルマーケティングを対象に、オンプレミスでSitecore XPを提供してきた。自社サイトでもSitecore XPを活用したWebサイトをクラウド基盤上で構築、運用してきた。