シトリックス・システムズ・ジャパン、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ、日商エレクトロニクスの3社は2017年11月30日、レノボのHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品「Lenovo ThinkAgile HXシリーズ」と、シトリックスのVDIソフト「XenDesktop」を組み合わせたパッケージ製品の拡販に向け、同日付けで協業を開始した。
VDIソフトを提供するシトリックス、米Nutanixのソフトを採用したHCIアプライアンスを提供するレノボ、SIベンダーの日商エレ、これら3社は今回、NutanixベースのHCIとXenDesktopを組み合わせたVDIシステムのリファレンスアーキテクチャを共同で開発した。
最初の取り組みとして、レノボのHCIアプライアンスであるLenovo ThinkAgile HXシリーズ上で、米Nutanix標準のサーバー仮想化ソフトでKVMをベースとした「Acropolis Hypervisor」(AHV)とXenDesktopの組み合わせで動作検証を行った。この上で、推奨構成を策定し、これをレノボが「太鼓判シリーズ」としてWebで公開した。
今後、AHVのソフトウェア新版(AOS 5.5)がリリースされたタイミングで、仮想GPU環境のリファレンスアーキテクチャを公開する予定である。AOS 5.5では、サーバーが搭載するGPUを仮想マシンで共有するvGPU機能を利用できる。レノボを通して、ThinkAgile HXシリーズのGPU搭載モデルと、vGPUを使うためのNVIDIA GRIDライセンスをワンストップで調達できる。
日商エレは、SIベンダーとして、リファレンスアーキテクチャのシステム構築サービスや保守サービスをメニュー化して提供する。なお、日商エレは1997年からシトリックスの代理店であり、米Nutanix製品についても2012年に日本市場に初めて投入したベンダーである。