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日立システムズ、GPU搭載ハイパーコンバージドインフラをWindows 10移行に向けて販売

2017年12月1日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立システムズは2017年12月1日、HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)アプライアンス製品「ハイパーコンバージド・ソリューション」のラインアップを拡充し、VDI(デスクトップ仮想化)向けに、GPUを搭載した「VDI Windows10向け高性能モデル」を追加、同日販売を開始した。価格(税別)は1800万円から。販売目標として2020年度末までに累計20億円を掲げる。

 日立システムズの「ハイパーコンバージド・ソリューション」は、日立システムズのHCIアプライアンス製品である。2017年3月から提供している。米Super Micro Computer製のPCサーバー「Supermicro」、サーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトには、ヴイエムウェアのVMware vSphere/VMware Virtual SAN(VSAN)を採用している。

図1:VDI Windows10向け高性能モデルのシステム構成(出典:日立システムズ)図1:VDI Windows10向け高性能モデルのシステム構成(出典:日立システムズ)
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 ラインアップとして、VDI用途と汎用の仮想サーバー用途のそれぞれに、エントリーモデル(1Uラックマウント型×2ノード構成)とスタンダードモデル(2Uラックマウント型×3ノード構成)を用意している。VDIモデルでは、VDIソフトとしてヴイエムウェアの「VMware Horizon」を利用する。

 今回新たに、VDI向けモデルの最上位として、米エヌビディア(NVIDIA)のGPU「NVIDIA Tesla M10」を搭載してグラフィックス処理能力を高めたモデルを追加した。デスクトップOSとしてWindows 10を使うことを想定したモデルである。モデル追加の背景について同社は、Windows 10がグラフィックス処理のためのリソースを大量に必要とすることを挙げる。

 HCIの提供にあたっては、SIベンダーとして、HCIを用いたVDI環境の構築サービスのほか、Windows 10への移行サービスや運用サービスなど、クライアント環境に付帯するサービスを含めて提供する。

 ハードウェアにトラブルが発生した際には、全国約300カ所のサービス拠点網を生かし、オンサイト対応(訪問での修理・交換)などの保守サービスを提供する。また、ニーズに応じてVDIシステムの運用業務を代行するほか、エンドユーザーに対するヘルプデスク業務の代行、クライアント端末の調達、キッティング、維持・保守なども含めてトータルに支援する。

 VDIモデル3製品の主なスペックと価格は、以下のとおり。

VDIモデル3製品の主なスペックと価格
モデル名 VDIエントリーモデル VDIスタンダードモデル VDI Windows 10向け高性能モデル
規模 30クライアント程度 100クライアント程度 128クライアント程度
用途(例) ・スモールスタート
・ワークスタイル変革
・部門単位導入
・在宅勤務
・テレワーク
・PoC基盤
・クライアントリプレース向けセキュリティ強化(強靭化)
・一括導入
・Windows 10リプレース
・Office365ユーザー
・音声会議/Web会議
・映像配信
・CAD/CAEエンジニアユーザー
・専門アプリケーションユーザー
・マルチタスクユーザー
構成 2ノード 2ノード 3ノード
価格(税別) 498万円から 1000万円から 1800万円から
関連キーワード

HCI / 日立システムズ / GPU / Windows 10 / NVIDIA / Supermicro / PCサーバー

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