KDDIと沖縄セルラー電話は2018年2月6日、データ通信量が少ないIoT向けに料金を抑えたLTE通信サービス「KDDI IoT通信サービス LTE」を発表、同日提供を開始した。用途に合わせて3つの定額制料金プラン「LTE Low」、「LTE Mid」、「LTE High」を用意した。基本使用料は月額400円から。
KDDI IoT通信サービス LTEは、IoT向けのモバイルデータ通信サービスである。通信データ量が少ないIoT用途に合わせて、通信速度などに制限を設けている。例えば、LTE Lowプランでは128kビット/秒、LTE Highではデータ通信量が3Gバイトを超えた分について128kビット/秒となる。
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IoT向けには、他にも長距離・省電力の通信規格であるLPWA(LTE-M)を使った「KDDI IoT通信サービス LPWA(LTE-M)」があるが、今回の新サービスは通常のLTE通信サービスであり、LTE-Mの通信サービスよりもデータ通信量が多くなるケースに向く。
料金プランは、用途に合わせて3種類を用意した。「LTE Low」(128kビット/秒)は、機器や各種センサーからのデータ収集や、小量データを扱う監視・制御利用に適する。「LTE Mid」(512kビット/秒)は、工場内の複数の機器のデータを集約して一度にアップロードする使い方や、オンデマンドの画像監視利用などに適する。「LTE High」(速度無制限)は、防犯や設備監視を目的とした定期的な画像監視利用などに適する。
料金プラン | 基本使用料 | 基本使用料に含まれる通信量 | 通信速度 (送受信共通) |
通信料 | 上限額 |
---|---|---|---|---|---|
LTE Low | 400円 | 30MB | 128kbps | 0.03円/KB | 1200円 |
LTE Mid | 500円 | 30MB | 512kbps (3GBを超えた分は128kbps) |
0.03円/KB | 2000円 |
LTE High | 600円 | 150MB | 制限無し (3GBを超えた分は128kbps) |
0.03円/KB | 2900円 |