日商エレクトロニクスは2018年2月22日、AI技術でサイバー脅威に対応するセキュリティ基盤を提供する米Vectra Networks(現Vectra AI)の第三者割当増資に出資したと発表した。Vectra Networksとの関係強化を足がかりに、AIサイバーセキュリティ事業の取り組みへの加速を目的としている。
米Vectra Networks(現Vectra AI)は、AI技術を駆使して、クラウドコンピューティング環境やエンタープライズネットワーク内部に潜むサイバー脅威の早期発見から対応を自動的に行うセキュリティ基盤を提供している。同社は、今回の増資を契機に、米国の3拠点に続いて、R&Dセンターをアイルランド・ダブリンに設立する予定だ。
日商エレクトロニクスは、2016年に、Vectra Networksとの販売代理店契約を締結。2017年より、名古屋大学と共同でVectra Networks製品を中心としたサイバーセキュリティの研究を進めているという。今後は、同社が取り扱うJuniper Networksなどのファイアウォールやネットワーク機器とインテグレーションすることで、製品の拡充を図っていくとしている。
また、Vectra Networksとの連携で、Managed Security Gateの解析サービスや解析サービスなど新しいサービスを展開し、AI技術で強化したセキュリティ基盤を提供していくとしている。