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朝日新聞社がkintoneで販売情報共有システム「ASAネットシステム」を刷新

2018年4月2日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通エフサスとサイボウズは2018年4月2日、朝日新聞社の販売情報共有システム「ASAネットシステム」を刷新したと発表した。サイボウズのクラウドサービス「kintone」を採用し、販売所やグループ企業との双方向のコミュニケーションを実現した。同日付けで本番稼働を開始した。

 朝日新聞社の「ASAネットシステム」は、販売情報を共有するシステムである。朝日新聞社本社のほか、全国の新聞販売所や支援会社間で約5000人が使う。今回、同システムを刷新した。富士通エフサスが全体のシステム構築を担当し、基盤としてサイボウズのkintoneを採用した。

図1●kintoneを採用したASAネットシステムの全体像(出所:富士通エフサス、サイボウズ)図1:kintoneを採用したASAネットシステムの全体像(出典:富士通エフサス、サイボウズ)
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 kintoneのポータルを介して、本社からの発信だけでなく、新聞販売所やグループ企業から情報を収集できるようにした。各種申請を電子化したほか、これまでファクスやメール、電話で行っていた情報共有をシステム化した。これらにより、タイムリーで双方向なコミュニケーションが可能になった。

 kintoneによって、検索性も向上させた。全文検索機能は、全機能を横断して、添付ファイル内の情報まで検索できる。送信者側で付与したタグに基づいて情報を検索するタグ検索機能も備える。これらにより、「すぐに情報が見つかる」、「知らせたい情報を見つけてもらいやすくする」検索環境を実現したとしている。

 モバイルを活用したスピーディーな情報共有が可能になった。スマートフォンなどのモバイル端末を使って、本社からの重要な通知を確認したり、アンケートなどに回答したりできるようになった。セキュアブラウザを用いることによって、各新聞販売所でBYOD(私物デバイスの業務利用)も安全に運用できるようにした。

 kintoneは、サイボウズがクラウド型で提供する、業務アプリケーション開発基盤である。営業の案件管理、顧客からの問い合わせ履歴やクレーム対応の管理、プロジェクトの進ちょくやタスク管理、社員の業務日報など、用途に合わせた業務アプリケーションをノンプログラミングで開発できる。社内SNSのようなコミュニケーション機能を活用することで、情報の共有もできる。

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