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[市場動向]

アジアを舞台にAIビジネスを展開するAnyMindが人材採用プラットフォームを国内提供

2018年4月9日(月)杉田 悟(IT Leaders編集部)

デジタル革命は、企業の採用活動にも変化をもたらしている。特に中途採用の場合、人事部のミッションは、単に成績が優秀だった人材を機械的に採用していくことではなく、今必要とするスキルとポテンシャルを持った人材を、限られた機会の中から確実にものにしていくことにある。それは、人事担当者の経験だけで対応できるものではなく、デジタルの力が必要となる。ここに紹介するAnyMind Groupは、自ら開発を進めるAIを活用して企業の採用活動を支援するソリューションを提供するベンチャー企業だ。注目のAIをベースに活動の場を広げている注目企業の1社といえる。

 AnyMind GroupのTalentMindが2018年1月に発表した「TalentMind(タレントマインド)」は、AIを活用したリクルーティングソリューション。AIが数多い応募者の中から企業が求める人材を絞り込み、採用効率を大幅に向上させるサービスだ。

 多くの場合、企業が人材を採用する際に、まず書類選考でふるいにかける。全員と面接を行って、Face to Faceで人となりを確かめることができるに越したことはないが、応募数が多い時にはそうもいかない。職務経歴書でどのような業種、職種を経験しているかを確認して面接する人数を絞り込む。

 本音をいえば、採用担当者としては優秀な人材を見逃してしまうリスクさえなければ、できる限り面接する人数は絞り込みたいところだろう。

 タレントマインドは、企業が求める候補者像と応募者の特性を可視化し、スコアリングすることで面接するべき人材を多数の応募者の中から選び出すためのサービスだ。要は書類審査の自動化を行う。

 タレントマインドでは、企業が求める候補者像をどうやって導き出しているのか。例えば、企業が優秀な営業マンを採用したいと考えているとする。一口に優秀な営業マンといっても、電話セールスもあれば飛び込みセールス、ルートセールスなど様々だ。前の会社で優秀だったからといって、自分の会社でも結果を出せるとは限らない。

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