富士通は2018年4月17日、メインフレーム「GS21」シリーズを刷新したと発表した。超大型機「FUJITSU Server GS21 3600モデルグループ」と、中・大型機「FUJITSU Server GS21 3400モデルグループ」を同日より販売する。販売目標として、メインフレーム全体で2018年度(2019年3月期)から2020年度(2021年3月期)までの3年間で800台を掲げる。
富士通のメインフレーム新モデルでは、従来のモデルと比べて、CPU性能を最大で約20%高めた。マルチクラスタシステムでは、システム記憶ユニット(SSU)へのアクセス回数を削減することで、トランザクション処理性能を向上させた。デジタル化の進展にともなうデータ量の増大に対応できるとしている。
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設置面積を、最大で約40%減らした。GS21 3400では、マルチクラスタシステムにおいて、1台の筐体に2クラスタを搭載できるようになった。これにより、設置面積が最大で約40%減った。オールインワンモデルではさらに、周辺機器(ディスクストレージ、テープストレージ、コンソール装置)も筐体に搭載できる。
オープンシステムからメインフレームのデータベースにアクセスする機能を、基本ソフトとして標準搭載した。さらに、ファイル転送機能を強化し、メインフレーム中・大型機用OS「OSIV/XSP」上で最大280GBのデータを一括で転送できるようにした。また、SVPMコンソールでは、ユーザー権限と証跡ログの管理によって、不正操作の抑止や検出ができるとしている。
富士通では、メインフレームを継続して欲しいというニーズに応えるため、中長期のロードマップを刷新した。2030年以降もメインフレームの継続提供と強化を保証する、としている。
製品名 | 販売価格(月額・税別) | 出荷時期 |
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FUJITSU Server GS21 3600モデルグループ (全35モデル) |
1138万2000円から | 2018年9月末から順次 |
FUJITSU Server GS21 3400モデルグループ (全29モデル) |
101万5000円から | 2018年9月末から順次 |
FUJITSU Software GSS21sx V20 (基本ソフトウェアパック) |
83万7000円から | 2018年9月末から |