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ファナック、FAやロボットを機械学習で制御する機能群を販売

2018年4月17日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ファナックは2018年4月17日、Preferred Networks(PFN)と共同で、機械学習や深層学習をFA、ロボット、ロボマシンのそれぞれに適用する機能群を開発したと発表した。2018年3月以降、順次出荷を開始している。

 FA分野では、サーボモーターを制御するパラメータを機械学習を用いて調整する「AIサーボチューニング」機能群を開発、「AIフィードフォワード」を2018年4月に出荷する。サーボモーターの加減速時の機械振動を抑制できるため、高品位に加工できるようになる。

写真1●バラ積みセンサー付ロボットシステム(デモ機)写真1:バラ積みセンサー付ロボットシステム(デモ機)
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 ロボット分野では、バラ積みした部品を高確率で取り出すための機能を、「FIELD system」(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)上のアプリケーションとして開発した。2018年4月に出荷する。深層学習によってロボットが取り出し順番を学習するため、取り出し順番を調整する作業が要らなくなる。

 なお、FIELD systemは、製造業の工場運営を自動化するITシステム基盤である。工場内の機器から得られるデータを工場内でリアルタイムに活用できるようにする。データを集めて分析するだけでなく、機器の制御に利用できる。例えば、深層学習による故障予測や自動制御などができる。

 ロボマシン分野では、ワイヤカット放電加工機「ロボカット」用の熱変位補正機能に続く取り組みとして、ロボドリル用の熱変位補正機能を開発し、2018年3月に出荷した。周囲温度や機械の動作中の発熱を温度センサーで検出し、温度変化による熱変位を機械学習技術を活用して予測し補正する。温度センサーを用いない従来機能と比較して、加工精度が約40%改善したという。

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