日本システムウエア(NSW)は2018年5月7日、IoT(Internet of Things)センサーとLPWA(Low Power, Wide Area)を活用したエッジAI製品により、会議室の利用状況を可視化するモニタリングシステムの提供を開始した。
新モニタリングシステムは入退室状況の把握に加え、エッジデバイス内でデータ分析を行うエッジAI製品により、温湿度や照度、音圧などを測定するIoTセンサーから収集したデータを基に独自アルゴリズムを作成、会議室の雰囲気や活性度といった環境情報も可視化する。
入退室状況の切り替えの際に利用者が特別な操作をすることが不要なため、予約をして実際に会議室を利用しない「空予約」以外にも、予約せずに会議室を利用する無断利用の実態もセンサーデータから検出可能だ。
会議室内にNSWの組み込みソフトウェア型評価パッケージ「Edge Device Controller」を搭載したエッジデバイスと数種類のIoTセンサーを設置し、BLE(Bluetooth Low Energy)やEnOceanなどの無線通信技術により個室単位での環境情報を可視化する。エッジデバイスとLPWAを連携することにより、LPWAの送受信が可能な数キロメートル範囲内の拠点間の会議室情報であれば、通信回線を使わずに送受信することが可能となっている。