Arcserve Japanは2018年5月9日、イメージバックアップソフト「Arcserve Unified Data Protection」(Arcserve UDP)をプリインストールしたバックアップ用途のアプライアンス機器の新モデル「Arcserve UDP 8200-6」および「Arcserve UDP 8220-6」を発表した。既存モデルがRAID5構成であるのに対して、新モデルはRAID6構成とした。新モデルは2018年5月21日に受注を開始する。納期は30日程度。
Arcserve Japanの「Arcserve UDP 8200-6」と「同 UDP 8220-6」は、いずれもデータバックアップソフトのArcserve UDPをプリインストールしたアプライアンス機器である。併売する既存モデル(Arcserve UDP 8200とArcserve UDP 8220)はRAID5構成を採用して容量効率を高めているのに対して、新モデルはRAID6構成を採用して耐障害性を高めている。RAID6では、ディスクが同時に2本故障してもデータを失わない。
同社では、アプライアンス機器のデータの信頼性の高さをアピールしている。使っているディスクは全数検査しており、出荷基準に適合したディスクだけを製品に組み込んでいるという。この結果、製品出荷後1年以内のディスク故障率は0.24%に留まっているという。
Arcserve UDP 8200シリーズの容量と価格(税別)は、5年間の保守込みで以下の通り。
モデル名 | ディスク構成 | 価格(税別) |
---|---|---|
Arcserve UDP 8200-6 Appliance | RAID6、8Tバイト | 320万円 |
Arcserve UDP 8220-6 Appliance | RAID6、16Tバイト | 520万円 |
Arcserve UDP 8200 Appliance | RAID5、12Tバイト | 380万円 |
Arcserve UDP 8220 Appliance | RAID5、24Tバイト | 680万円 |
なお、Arcserve UDP 8200シリーズが搭載しているArcserve UDPは、イメージバックアップソフトである。OSを含めてシステムイメージを丸ごとブロックレベルでバックアップする。前回のバックアップ時からの差分だけを転送する増分バックアップや、バックアップ対象サーバー側でのデータ重複排除など、バックアップ量とバックアップ時間を短縮する機能に注力している。
ソフトウェアのArcserve UDPと、アプライアンスのArcserve UDP 8200シリーズでは、ライセンス体系に違いがある。アプライアンスは、ハードウェア性能に収まる範囲であれば、バックアップ対象サーバーの台数によらず、一定の金額で利用できる。これに対してソフトウェア版は、サーバー台数やCPUソケット数に応じてライセンスが必要になる。