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ネットワークカメラの利用環境を月額制で─IIJグローバルソリューションズの「NCaaS」

2018年5月24日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

法人向けWANサービスを提供するIIJグローバルソリューションズは2018年5月24日、ネットワークカメラに回線、データ解析/可視化ツールなどをパッケージ化し、サービスとして提供する「Network Camera as a Service(NCaaS)」を発表、同日販売を開始した。

 IIJグローバルソリューションズの「Network Camera as a Service(NCaaS)」は、人数計測・滞留分析・属性解析を行うためのネットワークカメラを、ネットワークカメラの利用に必要なサービス(通信回線、クラウドサービス、データを可視化するツール)と合わせて、調達から導入、運用までワンストップで提供するフルマネージド型のサービスである。

図1:NCaaSの提供イメージ(出典:IIJグローバルソリューションズ)図1:NCaaSの提供イメージ(出典:IIJグローバルソリューションズ)
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 NCaaSを導入すると、ネットワークカメラを使って店舗の状況やユーザーの行動情報をリアルタイムに可視化/把握できる。これにより、ユーザーの動線の改良や、販売促進施策の改善など、来店を購買に結びつけるためのマーケティング活動に活用できる。

 ネットワークカメラは、スウェーデンのAxis Communications製を使う。収集したデータは、IIJのモバイルデータ通信サービス「IIJモバイルサービス」を経由して、IIJのクラウドサービス「IIJ GIOサービス」に蓄積する。カメラとクラウド間は、閉域網を用いて接続する。

 店舗にカメラを設置するだけで利用を始められる。店舗側にサーバーなどを設置する必要がない。ネットワークカメラで収集した各種統計データは、Webブラウザ経由で参照できる。POS(販売時点情報管理)システムなど他システムとの連携も可能である。

 用途に合わせて、3種類のネットワークカメラを用意した。

 「人数計測ネットワークカメラ」は、天井など、出入り口に設置したカメラで、通過人数と方向(入出店情報)をリアルタイムに計測する。来店者数計測によるキャンペーンの効果測定や、在庫の適正化、混雑状況把握など、購買率向上のための店頭データを把握できる。

 「滞留分析ネットワークカメラ」は、特定エリア内の滞留人数データを収集する。顧客動線分析による売り場レイアウトの最適化や、混雑状況測定によるスタッフの人数最適化など、対顧客サービスの向上、顧客満足度の向上を推進する。

 「属性解析ネットワークカメラ」は、カメラが認識した顔画像データを使って、性別、年齢層などユーザーの属性を解析する。来店者層に合わせた品揃えや、キャンペーンなど、販売促進施策の立案に活用できる。

 NCaaSの価格(税別)は、ネットワーク機器を買い取る場合は、初期費用が18万円から、月額費用が5000円から。ネットワーク機器をレンタルする場合は、初期費用は不要で、月額費用は1万5000円から。

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