GmailにGoogle Calendar、Google Driveなど、多くの企業がグループウェアとして使っているG Suite。ChromeブラウザのGoogleアプリボタンからワンクリックで各アプリを立ち上げることができるものの、サイボウズのような企業ポータルとしての役割を果たしているとはいえない。そんななか、G Suiteアプリに限らず、様々なビジネスアプリやニュースフィードを組み合わせた企業ポータルを容易に作ることのできるG Suite向けサービスを提供しているのが仏LumApps(ルームアップス)。同社CMO(最高マーケティング責任者)のオリヴィエ・シャヌー(Olivier Chanoux)氏が来日し、その特徴を語った。
2016年にGoogle Apps for Worksから改称したG Suiteは、グーグルが提供する複数のビジネスコンテンツを利用できるクラウドサービス型グループウェアだ。スケジューラー(Google Calendar)やメール(Gmail)、社内SNS(Google+)、会議システム(Google Meet)などのアプリをグループウェアとして提供している。
しかし、例えばサイボウズなどの商用グループウェアのように、企業ポータルとしてのインタフェースを備えていないことから「グループウェア」と呼ぶには違和感を覚える人も少なくないだろう。従業員が出社して、PCを立ち上げて、まず見るのがグループウェアのポータルサイト、といったイメージを持っている人も多いはずだ。
LumApps(ルームアップス)は、G Suiteを企業ポータル型のグループウェアに拡張できるサービスだ。Googleアーキテクチャーに完全マージしたクラウドサービスで、グーグルのクラウドプラットフォームであるGCP(Google Cloud Platform)から提供されている。
仏LumAppsでCMOを務めるオリヴィエ・シャヌー氏は同サービスについて「ユーザーが必要なビジネスアプリを1画面に配置し、ここで大抵の仕事ができるようにするデジタルワークプレイス」だと考えているという。メールやカレンダー、SNSといったG Suiteのコンテンツだけでなく、すでに使っている外部サービスも容易に連携してガジェット方式で配置できる。
例えば、マーケティング担当者であればGoogleアナリティクスやTableauなどの分析ツールやニュースフィードなどを、営業担当者であればSalesforce.comなどのSFA/CRMを、製品開発チームであればコミュニティスペースや共有ドライブをといったように、ユーザープロファイルに基づいたカスタマイズが可能となっている。
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