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多様なシステムをメッセージ通信で連携させるゲートウェイ「Solace PubSub+」、カナダSolaceがクラウド版を追加

2018年6月26日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

カナダのSolace(ソラス)は2018年6月26日、都内で説明会を開き、異なるシステム間をメッセージ通信で連携させるゲートウェイ製品「Solace PubSub+」について情報をアップデートした。同日付けでクラウドサービス版の「Solace PubSub+ Cloud」を提供開始したほか、仮想アプライアンス版に無料で使える廉価エディションを追加した。

 カナダのSolace(ソラス)の「Solace PubSub+」は、異なるシステム間をメッセージ通信で連携させるゲートウェイ製品である。Webサービスで使われるREST API、IoTに適した軽量のMQTT(MQ Telemetry Transport)やAMQP(Advanced Message Queuing Protocol)など、各種のプロトコルを用いてシステム間を連携させることができる。

 イベント駆動型のシステム連携を実現できる。メッセージのリクエストを待ち受けて、リクエストがあったことをトリガーに、別システムに対してアクションを起こせる。受け取ったメッセージの内容やプロトコルを変換して別システムに対してデータ連携する、といった“メッセージブローカー”としての使い方などができる。

写真1:カナダSolaceで日本のカントリーマネージャーを務める山口智之氏写真1:カナダSolaceで日本のカントリーマネージャーを務める山口智之氏
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 イベント駆動型システムの課題について、カナダのSolaceで日本のカントリーマネージャーを務める山口智之氏は、「様々なシステムからイベントが入ってきて、様々なシステムへと連携させる必要があること」と説明する。APIやプロトコルの仕様や作法などを吸収するレイヤーが求められているという。

 Solace PubSub+では、メッセージ連携のパターンとして、パブリッシュ・サブスクライブ方式、キューイング方式、リクエスト・リプライ方式、などを利用できる。ストリーミングや、過去に流したデータのリプレイ(再生)なども可能である。これらを、複数の著名なメッセージプロトコル群で実現できるとしている。

 製品の提供形態や稼働環境が広いことも特徴である。提供形態は、ハードウェアアプライアンス、ソフトウェアアプライアンス、SaaS型クラウドサービス、の3種類がある。ソフトウェアアプライアンスについては、各種のサーバー仮想化ソフトやIaaS型クラウドサービスで動作する仮想アプライアンスや、Dockerコンテナイメージを用意している。

 価格は、ハードウェアアプライアンスが1500万円程度から。ソフトウェアアプライアンスが1コア当たり年額100万円から150万円程度で、最小構成は2コア。クラウドサービスは、月額数千円から。

 このうちクラウドサービスの「Solace PubSub+ Cloud」は、2018年6月26日付けで商用版の提供を開始した(これまではベータ版を提供していた)。また、2018年6月26日付けで、ソフトウェアアプライアンス版についても、これまで1つだったエディションを2つに広げ、廉価版の「Freeエディション」を無料化した。

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