日本オラクルは2018年7月18日、データベースサーバーやWebアプリケーションサーバー、データ連携ミドルウェアなどのアプリケーション開発・実行基盤をクラウド型で提供するサービス群「Oracle Cloud Platform」の昨今の強化点として、運用管理などを自律化していると発表した。自律化のコンセプトを「Oracle Autonomous Cloud Platform」と呼んでいる。
Oracle Cloud Platformは、オンプレミス向けのミドルウェアをクラウドでも利用できるようにするなど、オンプレミスと同様のアプリケーション開発・実行基盤として利用できるようにしたクラウドサービスである。データベース管理システムのOracle Databaseをクラウド化しているほか、アプリケーション開発・実行環境やデータ分析環境、運用管理機能など、各種のサービスをクラウド型で提供している。
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昨今では、これまでシステム管理者が手作業であたっていた、運用管理・監視作業やセキュリティ対策、高可用性の確保などについて、自動化・自律化を進めている。これらの運用管理を、クラウドシステムが自律的に行えるようにしている。こうした機能を、Oracle Cloud Platformを構成する個々のクラウドサービスに追加している。
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自律化の取り組みとして、まずは2018年3月に運用管理の自律化機能を追加したクラウド型のデータウェアハウス「Autonomous Data Warehouse Cloud」を提供。その後、アプリケーション開発基盤、モバイルアプリケーション開発基盤、アプリケーション統合基盤、データ分析基盤、セキュリティ管理基盤などの個々のクラウドサービスについても運用管理を自律化させている。