超高速開発基盤「OutSystems」の販売および導入支援を行うBlueMemeは2018年12月13日、アジャイル開発をスタートする企業を支援する目的で、OutSystemsをはじめとしたプロダクトとコンサルティング、トレーニング、受託開発などのサービスを体系化し、「agile SDK」として提供を開始したと発表した。アジャイル開発のスタートアップ時に直面する課題を包括的に解消する。
BlueMemeは、2017年12月にエンタープライズアジャイル開発サービスを提供するOpenModelsを設立し、「OutSystemsアジャイルデリバリーモデル」をベースとして、ソフトウェア開発・コンサルティング会社の情報技術開発(tdi)とともにサービスを提供してきた。
agile SDKは、提供してきたサービスおよび蓄積してきたノウハウなどを、アジャイル開発をスタートする企業に向けた標準キットとして、tdiとともに体系化および統合したものだ(図1)。「アーキテクチャモデル」「アジャイルV字モデル」「チームパフォーマンスモデル」を統合している。
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アーキテクチャモデルは、レガシーシステムからのマイグレーションを容易かつ迅速に可能にする。多様なデータの柔軟な活用を可能にする様々なアーキテクチャモデルを提案する。
アジャイルV字モデルは、BlueMemeが提唱してきたアジャイル開発の方法論とプロセスを体系化したものだ。大規模プロジェクトへのアジャイル開発手法の適用を可能にするとともに、開発プロジェクトのプロセスのモデル化および明確化を支援する。
チームパフォーマンスモデルは、Drexler & Sibbetが、優れたパフォーマンスのチームを作り上げるための方法論として提唱した「Team Performance Model」に沿って、BlueMeme独自のコンテンツとして開発したチームのトレーニングサービスや、定量評価ツールを提供し、自主性と意思決定能力を備えた自律型チームの育成を支援する。
これら3つのモデルを統合したagile SDKにより、OutSystemsを用いたアジャイル開発のスタート時に直面する課題を解消し、アジャイル開発の継続的で円滑な稼働とプロジェクトチームへの浸透を支援する。
BlueMemeは今後、それぞれの分野に強みを持つOpenModels、tdi以外のデリバリーパートナーとも連携し、企業のニーズに応じて、agile SDKのサービスやプロダクトを組み合わせたソリューションを提供していくとしている。