伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2018年12月18日、米NVIDIAのGPUサーバー機の最上位機「NVIDIA DGX-2」の販売を開始した。性能は、既存モデルの10倍に当たる。ディープラーニング(深層学習)を用いて業務の自動化や予測の高度化を図る製造業や情報サービス業、流通業を中心に提供する。DGX-2を含めたAIシステムの構築や運用サービスと合わせて、3年間で40億円の売上を目標にする。
DGX-2は、米NVIDIA(エヌビディア)が提供するGPUサーバーの最上位機である(写真1)。並列コンピューティングやディープラーニングに向けて、ハードウェアのアーキテクチャを最適化したとしている。16基のGPU「NVIDIA Tesla V100」を搭載し、既存モデルの「NVIDIA DGX-1」の約2倍となる2PFLOPS(ペタフロップス、1秒間に2000兆回の浮動小数点数演算)の性能を備える。
写真1:NVIDIA DGX-2の外観(出典:NVIDIA)すべてのGPUを相互接続するバススイッチ「NVIDIA NVSwitch」によって、GPU間をつなぐ帯域幅は24倍の毎秒2.4TBになったほか、通信やディープラーニングのソフトウェアも改善し、学習性能を10倍に向上させた。
DGX-2を利用することで、開発・検証環境の準備に時間を費やさずに、より大容量で複雑なデータの並列処理が高速に行えるようになり、大規模なディープラーニングに取り組むことが可能になる。NVIDIAが提供するGPU対応のクラウド基盤によって、DGX-2のハードウェアについての状態確認やソフトウェアの最新版への更新なども簡単に行える。
CTCは、2017年9月からDGXシリーズの提供を開始しており、AI活用のためのハイブリッドクラウド環境の提供や製造業やサービス業でのディープラーニングシステムの構築などの実績がある。今回、これまでのNVIDIAの「エリートパートナー」資格に加え、新たにDGX-2の販売パートナーである「Advanced Technology Program」のメンバーとなり、既存システムとの連携やフロントエンドの開発などを含め、DGX-2の導入設計から各種の設定、運用までサポートする。
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