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工場IoT向けエッジコンピュータ「HPE Edgeline」を強化、OT機器のデータを収集・解析可能に

2019年2月8日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本ヒューレット・パッカード(HPE)は2019年2月8日、工場のIoTシステムに適したx86ベースのエッジコンピュータ「HPE Edgeline」シリーズを強化した。まず、HPE Edgeline上で動作するソフトウェアとして、工場のOT(制御技術)機器の稼働状況や通信内容を収集して解析できるソフトを追加した。さらに、耐環境性などを高めたHPE Edgelineの新モデルを追加した。

 HPE Edgelineは、工場のIoTシステムに適したx86ベースのエッジコンピュータである。今回、エッジコンピュータ上で動作する新たなソフトウェアとして、OT機器の稼働状況や通信内容をデータとして収集・解析する「HPE Edgeline OT Link Platform Software」を用意した(図1)。2019年5月から提供する。

図1:HPE Edgeline OT Link Platform Softwareの概要。200種類を超えるOT機器の通信プロトコルを解析できるとしている(出典:日本ヒューレット・パッカード)図1:HPE Edgeline OT Link Platform Softwareの概要。200種類を超えるOT機器の通信プロトコルを解析できるとしている(出典:日本ヒューレット・パッカード)
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 HPE Edgeline OT Link Platform Softwareを使うと、これまで収集できていなかったOT機器の各種データを収集して解析できるようになる。200種類を超えるOT機器の通信プロトコルを解析できるとしている。解析したデータは、ローカルデータベースに記録するほか、クラウドに転送できる。解析データをWeb APIで公開する機能も備えており、他のデータ分析ソフトからの利用が可能だ。

 今回、エッジコンピュータの新モデル「HPE Edgeline EL300 Converged Edge System」も用意した(写真1)。2019年1月に販売を開始している。価格(税別)は47万7000円からで、HPE Edgeline用のシステム管理ソフト「HPE Edgeline Integrated System Manager」の無料版ライセンスが付属する。

写真1:HPE Edgeline EL300 Converged Edge Systemの外観写真1:HPE Edgeline EL300 Converged Edge Systemの外観(出典:日本ヒューレット・パッカード)
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 Edgelineシリーズは従来、既存モデルとして、ラックマウント型の「HPE Edgeline EL4000」と、ボックス型の「HPE Edgeline EL1000」を提供してきた。いずれも、CPUにXeonを搭載した汎用のサーバー機をベースに、工場用途に合わせて構成した製品である。

 新モデルのHPE Edgeline EL300は、は、より小型化して設置しやすくしたほか、耐環境性能やOT機器の接続インタフェースなどを、より工場での用途に適した構成とした。

 動作温度は摂氏マイナス30度~プラス70度。ファンレスで動作し、防塵性能はIP50(細かなちりの侵入を防止)。OT接続のためのインタフェースカードとして、TSN、CAN、シリアル、GPIOの各カードのいずれかを装着できる。

 CPUは、Intel AtomまたはCore i5/i7。メモリーは最大32GB。ストレージはSSDで最大3TB。筐体の最小寸法は、高さ200×幅232×奥行100mmで、重さは4.91kgとなっている。

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