[事例ニュース]
信用情報照会のCIC、基幹システムにOracle Database Applianceを採用、コストを抑えつつ性能課題の解消を見込む
2019年2月20日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
クレジットやローンの信用情報を扱うシー・アイ・シー(CIC)は、基幹系システムにデータベース専用機「Oracle Database Appliance」を採用した。日立製作所が基幹システムを構築中である。Oracle Database Applianceをシー・アイ・シーに提供したアシストが2019年2月20日に発表した。
CICの「信用情報照会サービス」は、ビジネスの根幹を担う基幹システムである。信用情報を7億件格納しており、日々数百万件のデータが照会・登録されている。運用においては、性能の課題が顕在化しており、特に夜間バッチで行うデータの登録・更新処理が長時間かかっている。
CICは中期経営計画の下、基幹システムにおいては、特定のデータベース機能への依存低減と、コストの適正化を求めていた。こうして2017年12月に、各種の選択肢を視野に入れながらシステム刷新の検討を開始した。日立製作所からOracle Database Applianceの提案を受け、3カ月の検討期間を経て2018年7月に採用を決定した。
信頼性とサポートの観点から、それまで使っていたOracle Databaseを継続して利用することを決めた。サーバー機については、Oracle Database Applianceであればコストを抑えつつ性能面での課題を解決できると判断した。
コストの抑制については、必要なCPUコア分に限ってライセンスを有効化できるキャパシティオンデマンドによって、汎用サーバーで構成した場合よりもOracle Database Enterprise Editionのライセンスを下げられる。