日立製作所は2019年2月19日、シスコシステムズのサーバー/ネットワーク機器と日立製作所のオールフラッシュストレージなどを組み合わせた垂直統合システム「Cisco and Hitachi Adaptive Solutions for Converged Infrastructure」を発表、同日提供を開始した。シスコシステムズやパートナー企業と協力し、グローバルで順次提供する。
シスコシステムズのサーバー「Cisco Unified Computing System」、ネットワーク機器、日立製作所のオールフラッシュストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform」などを組み合わせた垂直統合システムとなる。日立とシスコシステムズが共同で性能と信頼性を検証し、Cisco Validated Design(CVD)の認定を受けた。この統合システムを導入することで、システム設計や評価にかける作業負担を低減できる。
ユーザーは、サーバーやネットワーク機器、ストレージの中から要件に合った構成を選択でき、これらの最適な設定を探す労力も軽減される。相互接続性も検証済みなので、機器の相性による不具合発生などのリスクも抑えられる。日立はこうした特性により、高信頼なデータ分析基盤を迅速かつ容易に構築できるとしている。
日本市場向けには、迅速な経営判断を支援するリアルタイムなデータ分析への期待の高まりに対応するため、高速なデータ処理を実現する「SAP HANA」においてもCVD認定を受けている。SAP HANA向け統合プラットフォーム「Cisco and Hitachi Adaptive Solutions for SAP HANA TDI」として、同日提供を開始した。