[市場動向]

TISとDataMeshがMR(複合現実)技術で協業、中国市場に向けた共同マーケティングを開始

2019年3月18日(月)IT Leaders編集部

TISとDataMeshは2019年3月15日、現実空間とバーチャル空間を融合させて3D立体映像を映し出すMR(Mixed Reality:複合現実)技術を活用したビジネスで協業すると発表した。DataMeshは中国北京に本拠を置き、MR(複合現実)とビッグデータの活用に取り組むスタートアップ。中国市場に向けて共同でMR技術のマーケティングを開始する。

 TISとDataMeshによる協業の最初の取り組みとして、DataMeshの本社、北京商詢科技(北京DataMesh)とTISの上海現地法人である提愛斯数碼(上海)(TISI上海)が戦略的パートナーシップ契約を締結した。製造業とサービス業の現場トレーニングや保守点検業務へのMR技術の活用を推進すべく、共同マーケティングを中国で開始する(写真1)。

写真1:「DataMesh Director」の活用イメージ(出典:TIS)写真1:「DataMesh Director」の活用イメージ(出典:TIS)
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 現地SIerであるTISI上海は、製造業とサービス業を中心に、「工場の現場作業員向け実地作業トレーニング」や「遠隔地からのベテラン作業員からの指示のもと精度の高い保守点検作業業務」の解決策として、DataMeshの製品を提案する。こうして、ニーズの発掘と製品テストを実施する。

 一方、北京DataMeshは、MRの製品・サービスとして、3Dトレーニング教材を作成して視認できるソフトウェア「DataMesh Director」などを提供している。中国と日本の市場でMRの製品・サービスを展開するとともに、TISI上海に対して技術サポートを提供する。

 両社は、中国での共同マーケティングを経て、日本市場や、TISが拠点ネットワークを持つASEAN地域で展開することを目指す。

 協業の背景について両社は、現実世界にデジタル情報を重畳表示するAR/MRデバイスの高性能化、低価格化が進み、多くのビジネス向け事例が登場していることを挙げる。「なかでも、AR/MRにおいて市場として高い成長性が予測されているのが中国である」という。

 「AR/MR技術は、訓練・トレーニング用途での利用がコスト削減に効果的とされている。特に、製造業では世界各国の企業の工場が中国に集まっており、従業員のジョブホッピングが頻繁に発生しているため、教育/トレーニングや現場支援が大きな課題となっている。しかし、伝統的な方法では時間とコストがかかり、企業の既存のナレッジデータを十分に活用できないでいる」(同社)。

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