ネットワンシステムズは2019年4月17日、ASEANビジネスを強化させることを目的として、資本提携しているシンガポールAsiasoft Solutionsに追加出資して株式の過半数を取得し、ASEANにおけるネットワングループの戦略子会社と位置づけると発表した。同時に、同社の社名をNet One Asiaに変更し、日系企業および現地企業への提案を拡大する。同社は、新たにネットワンシステムズの連結子会社になる。
Net One Asia(旧社名:Asiasoft Solutions)は、優れたクラウド技術・コンサルティング能力を持ち、ASEANを対象に事業展開しているIT基盤のインテグレーターである。ネットワンシステムズは、ASEANビジネスの立ち上げを目的として同社と2016年9月に資本提携し、協業を拡大してきた。
ネットワンシステムズとNet One Asiaは、新たな協力関係のもとで以下の項目に注力する。
- 提案力の強化
- 働き方改革やマルチクラウド活用などの、ネットワンシステムズ社内の実践的なICT利活用ノウハウをNet One Asiaと共有し、ASEAN現地企業へ提案する
- 保守・運用品質の向上
- ネットワンシステムズの保守・運用サービスの知見をNet One Asiaに提供して品質を強化するとともに、日本側との保守・運用サービスの連携を拡大する
- メーカーからの支援強化
- ネットワンシステムズの取扱いメーカーとの協業関係をNet One Asiaにも拡張し、ASEAN現地企業への提案を支援する
ネットワンシステムズによると、ASEANに進出している日系企業では、クラウド基盤整備や現地工場のスマートファクトリー化などの需要が拡大しており、日本側でのグランドデザイン作成と、ASEAN側での構築・保守・運用の双方が求められているという。これに対して、ネットワンシステムズとNet One Asiaが連携し、品質にすぐれたICT基盤を提供するとしている。
また、Net One Asiaは、ネットワンシステムズが持つICT利活用ノウハウのすべてをASEANの現地企業へ提供できるようになる。今後、働き方改革やマルチクラウドの導入・運用などの支援に注力するという。