データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(DDNジャパン)は2019年5月23日、サーバー仮想化環境に特化したストレージ製品「Tintri VMstore」のOSをバージョンアップし、データベース(SQL Server)単位でI/O性能を制御できるようにすると発表した。OS新版は、2019年下半期から提供する。2020年以降には、SQL Server以外のデータベースやデータベース以外のワークロードについても、これらの単位でI/O性能を制御できるようにする。
データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(DDNジャパン)の「Tintri VMstore」は、サーバー仮想化環境(VMware/Hyper-V/KVM)において、仮想サーバー(VM)のディスクイメージを格納する用途に特化したNAS(NFS/SMB)ストレージである(関連記事:DDN、仮想化向けストレージTintri VMstoreを強化、任意のVMをストレージ間で高速に移動)。
最大の特徴は、一般的なストレージの管理単位であるLUN(ボリューム)単位ではなく、個々のVM単位でQoS(I/O性能)や容量などを制御できること。QoSは全自動で機能し、高いI/O性能を要求する仮想サーバーに対して、高いI/O性能を自動的に割り当てられる。
2019年下半期に、Tintri VMstoreのOSをバージョン5にバージョンアップする。OS新版では、仮想サーバー単位だけでなく、仮想サーバー上で動作しているデータベースサーバー(SQL Server)の単位でI/O性能を制御できるようにする(図1)。2020年以降にはさらに、SQL Server以外のデータベースや、データベース以外のワークロードについても、これらの単位でI/O性能を制御できるようにする。
図1:Tintri VMstoreのOSをバージョンアップし、仮想サーバー単位だけでなく、仮想サーバー上で動作しているデータベースサーバー(SQL Server)の単位でI/O性能を制御できるようにする(出典:データダイレクト・ネットワークス・ジャパン)拡大画像表示
「多くのユーザーは、1台の仮想サーバーの上で、複数のデータベースを動かしている。仮想サーバーの粒度では不十分だ。より細かい単位でI/O性能を制御できるようにするべきだ」。米DataDirect Networksでプロダクトマネージメントシニアダイレクターを務めるTomer Hagay(トマー・ハガイ)氏は、VMファイルよりも細かい単位でI/Oを制御できるようにする狙いをこう説明した。
写真1:米DataDirect Networks ワールドワイドセールス&マーケティングシニアバイスプレジデントのフィリップ・トリコビク氏拡大画像表示
なお、Tintri VMstoreは元々、破産申請した米ティントリ(Tintri)が開発した製品である。DDNが買収してTintri事業を継続している。DDNの従業員約1000人のうち150人がTintri事業部に在籍している。
「ユーザーは買収によっても離れていない。継続して購入してくれている。日本においても2019年に人員を倍増させる」(同社ワールドワイドセールス&マーケティングシニアバイスプレジデントのフィリップ・トリコビク(Phillip Trickovic)氏、写真1)。
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