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Dell EMC、マシンラーニング専用サーバー「DSS 8440」、NVIDIA Tesla V100を10基搭載

2019年6月4日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デルとEMCジャパンは2019年6月4日、複数のGPUを搭載できるマシンラーニング(機械学習)用途のPCサーバー機「Dell EMC DSS 8440」を発表した。4Uラックマウントサイズの2ソケットサーバーであり、GPUとしてNVIDIA Tesla V100を10個まで搭載できる。同年6月4日から提供する。価格(税別)は、GPUカードを4枚搭載した最小構成で1940万7219円となっている。

 Dell EMC DSS 8440は、マシンラーニング/ディープラーニングを高速に実行する用途に特化したPCサーバー機である(写真1)。浮動小数点演算を高速化するPCI接続型のGPUカード(NVIDIA Tesla V100)を、最大で10個まで搭載する。NVIDIA Tesla V100の性能は、マシンラーニングで利用する半精度浮動小数点演算で112TFLOPS(1秒に112兆回の演算)、単精度で14TFLOPS、倍精度で7TFLOPS。

写真1:Dell EMC DSS 8440の外観写真1:Dell EMC DSS 8440の外観
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 GPUカード以外の要素においても、高速化を図っている。例えば、内蔵ストレージとして、最大10基のNVMe接続SSDまたはSAS/SATA接続SSDを利用できる。サーバー間のインターコネクト通信を高速化するネットワークとしてInfiniBandを利用できる。冷却と排熱にも工夫を凝らしたとしている。GPU×10基の構成でXeon上位モデルを2個選択した場合でも、一般的なサーバー製品と同じ室温35度(摂氏)の環境で稼働できるとしている。

 将来的には、GPUとは別に、IPU(AI専用プロセッサー)も利用できるようにする。最初は、特定ユーザーへの個別提供となる予定。なお、米Dell Technologiesは、IPUの設計・開発に携わる英Graphcoreに出資している。

 Dell EMC DSS 8440の最小構成は、GPUがNVIDIA Tesla V100(PCI Express接続、32GB)×4、CPUがXeon Silver 4116×2個、メモリーが2GB、ストレージがSATA接続480GB SSD×1。OSは含まない。

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