RPAソフトウェアベンダーのUiPath日本法人は2019年6月13日、プロセスマイニングを使ってRPA導入対象業務の選定を効率化する新サービス「RPAスカウトサービス」の提供を開始した。プロセスマイニングツールとして、SAPアプリケーションを対象にした「Celonis」を活用する。
UiPathのRPAスカウトサービスは、プロセスマイニングツールに、CelonisのSAPアプリケーション向けプロセスマイニングサービス「SAP Process Mining by Celonis」を採用している。同サービスでSAP ERPから各種のシステムログを収集し分析、RPAをどの業務に導入すると高い効果が得られるかを発見する。
従来、RPAを導入する際には、コンサルタントなどによる各部門へのヒアリングなど、担当者の経験、ノウハウなどから業務を評価し、ソフトウェアロボットの導入先を決めてきた。UiPathは、RPAスカウトサービスでは、人に依存せず定量的な結果を迅速に確認し、RPAの導入効果を最大化できるようになるとする。
プロセスマイニングは、イベントログのケースID(Case ID)、アクティビティ、タイムスタンプを収集し分析することで各業務の所要時間、手戻りが発生した作業を明らかにし、課題がある作業を発見、業務プロセスの改善につなげるためのソフトウェアである(関連記事:プロセスマイニングを軸に”組織のデジタルツイン”を実現、さらには”超流動企業”へ)。
写真1:Celonisプロセスマイニングツールで分析すると業務の細かい所まで可視化することができる拡大画像表示
RPAスカウトサービスでは、ユーザーからログデータをCSVなどで受け取ったUiPathが、Celonisを使ってユーザー企業の業務プロセスを分析する。ユーザーは自社でプロセスマイニングを導入する必要はない。
対象となるシステムはSAP ERPのみで、UiPathから無料で提供される、SAP環境からログデータを収集するための「ABAPプログラム」と呼ばれるコネクターは、SAP ERP上の14の業務フローに対応している。価格は150万円(税別)から。
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