トランスは2019年6月24日、採用候補者の退職確率や活躍度をマシンラーニング(機械学習)で予測できる人材採用クラウドサービス「TRANS.HR」を発表した。同日、ベータ版の提供を開始した。
トランスのTRANS.HRは、人材採用機能を提供するクラウドサービスである。採用候補者への適性診断テストの実施、応募者データの管理、採用管理、各種分析(退職率の集計、適性診断分析など)、退職率や活躍度の予測、といった機能を一通り提供する。
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最大の特徴は、上位プランにおいて、採用候補者の退職確率や活躍度をマシンラーニング(機械学習)で予測できること(図1)。長期間退職せずに活躍する人材モデルをマシンラーニングで作成し、採用候補者のデータを判定する。これにより、モデルにあった人材を採用できるようにする。
予測モデルは、社員のデータを学習して作成する。採用時の適性検査データと、採用後の採用評価や考課結果、 勤怠情報、 従業員満足度などの評価データを継続的に学習する。これにより、採用時の適性検査データから、採用候補者の退職率(退職リスク、早期退職)や活躍度(入社後活躍、配置後活躍、異動後活躍)を予測する。
採用時の適性検査として、現在50以上の適性テストを利用できる。これに加えてさらに、トランスが作成した独自の評価指標を活用した適性テスト「TRANS.適性診断」も提供する。
ベータ版の価格(税別)は、以下の通り。提供する機能に応じて、ライトプランは月額9800円、スタンダードプランは月額2万9800円、プロフェッショナルプランは月額4万9000円、エンタープライズプランは個別見積り。
なお、マシンラーニングを用いた予測機能は、プロフェッショナルプラン以上でないと使えない。プロフェッショナルプランは入社後活躍予測まで、エンタープライズプランは退職予測(早期退職、退職リスク)や全フェーズでの活躍予測(入社後、配置後、異動後)ができる。