セイコーソリューションズは2019年8月2日、NTPサーバー機器「Time Serverシリーズ」や時刻ソースとなる通信回線などをワンストップで提供するパッケージサービス「セイコータイムマネージドサービス」を強化した。新たに「時刻ソース冗長モデル」を用意した。時刻ソースとして、これまでの光テレホンJJYに加えて、GNSS(衛星測位システム)を使えるようにした。時刻ソースを冗長化することで、常に正しい時刻情報を提供できる。価格はオープン。
セイコーソリューションズの「セイコータイムマネージドサービス」は、NTPサーバー機器に加えて、光テレホンJJYを用いた時刻同期に必要な光回線やルーターもパッケージ化して提供するサービスである。回線の申し込みや光テレホンJJYの利用手続きもワンストップで実施する。光テレホンJJYは、情報通信研究機構(NICT)が運用しており、フレッツ光のひかり電話回線から日本標準時のデータを得られる。
光テレホンJJYは、接続先として東日本と西日本の2拠点を用意し、通信経路を冗長化している。今回、時刻ソースそのものを冗長化する最上位モデル「時刻ソース冗長モデル」を追加した。光テレホンJJYに加えて、GNSS(GPSなどの衛星測位システム)を使えるようにした。どちらかの時刻ソースとの接続ができなくなった場合も、時刻同期環境を維持できる(図1)。
時刻ソース冗長モデルは、既存モデルの上位版「マルチポートモデル」をベースに、時刻ソースとしてGNSSを追加した最上位モデルに当たる。マルチポートモデルとは、社内LAN接続用のネットワークポートを2系統備え、それぞれのセグメントに直接接続できるモデルである。2つのセグメントからルーターを介さずに直接NTPサーバーにアクセスできる。