プライム・ストラテジーは2019年8月20日、Webシステムのバックエンドシステムを高速に動作させるための実行環境「KUSANAGI」の最上位版「KUSANAGI Premium Edition」を発表した。特徴は、Webシステム高速化エンジン「WEXAL Page Speed Technology」を実装していること。まず、Microsoft Azure Marketplaceにおいて「KUSANAGI for Microsoft Azure Premium Edition」として提供を開始した。価格(税別)は推奨構成(2コア8GBメモリー)で月額約5万円から。
KUSANAGIは、Webシステムのバックエンドを高速に動作させるための実行環境である。Linux(CentOS)とWebサーバー(Nginx、Apache)を中核に、開発言語(PHP、Rubyなど)、データベース管理システム(PostgreSQL/pgpool-IIなど)、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージ化している。CMSのWordPressを高速に使う用途が多いが、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化できる。
今回、KUSANAGIの最上位版となるPremium Editionの提供を開始した。まず、Azure Marketplaceでの提供を開始した(画面1)。Premium Editionの最大の特徴は、Webシステム高速化エンジン「WEXAL Page Speed Technology」を実装していることである。既存のWebコンテンツを、高速表示用のコンテンツへと変換するエンジンが付属する。
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Webシステム高速化エンジンは、Webサイトの表示を高速化するサービス「WEXAL モバイル表示高速化サービス」として2019年7月から提供済み。同サービスは、KUSANAGI Premium Editionのライセンスを提供すると共に、Webコンテンツ変換エンジンの設定をSIサービスとして提供する(関連記事:プライム・ストラテジー、Webシステムの表示を後から高速化できる基盤サービスを提供)。
これまで、KUSANAGI Premium Editionは、WEXAL モバイル表示高速化サービスを契約したユーザーに対して、限定的に提供してきた。今回、KUSANAGI Premium Edition単体で、SIサービスを契約することなく購入できるようにした。Web高速化エンジンの設定が自力でできる場合は、Premium Edition単体で購入することで、より安価にWebサイトを高速化できる。