伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2019年9月19日、ビジネスチャットツールを公式に導入している企業に対して、チャットツールの利用状況について調査した結果を発表した。各ツールの利用割合は、メールが55.4%、電話が24.5%、チャットツールが14.2%だった。チャット導入後に感じている課題は、「ツールを使いこなせない」が44.5%と最多だった。
CTCは、大手企業(売上100億円以上、社員200人以上)を対象に、ビジネスチャットツールの利用状況を調査した。2019年7月にインターネット調査を実施し、824人(役職者412人、一般社員412人)から有効回答を得た。今回、調査結果を公開した。
コミュニケーション手段の中でチャットツールを利用する割合について調査したところ、平均でメールが55.4%、電話が24.5%、チャットツールが14.2%、ファクスが3.1%となった(残りはその他)。
チャットツールの導入で得られた効果のトップ3は、「スピーディにコミュニケーションができるようになった」(41.9%)、「複数人での情報共有が容易になった」(34.1%)、「社内のコミュニケーションが活性化した」(22.7%)である。
チャットツール導入後に感じている課題のトップ3(図1)は、「ツールを使いこなせない人がいる」(44.5%)、「情報量が多く必要な情報を見落とす、見つけられない」(33.6%)、「チャットの利用率が上がらない」(33.0%)となった。
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また、導入してからの期間が長くなるほど、情報量が多いという課題や、対応できない時に連絡が来るという課題を感じている傾向が見られた。
導入しているチャットツールを今後も利用したいかどうかについては、「継続利用したい」(61.6%)、「現在使っているツールと別のチャットツールなら利用したい」(13.6%)、「チャットツールは利用したくない」(24.8%)となった。今後もチャットツールを利用したい人は、全体としては75.2%だった。