日立社会情報サービスは2019年10月9日、Excelを活用した分析業務を高度化;効率化するサービス「超xls(エックスエルエス)サービス」を発表、同日提供を開始した。既存のExcelデータをそのまま生かしながらセルフサービス型BI(ビジネスインテリジェンス)ソフトで分析できるようにする要素一式をパッケージ化して提供する。価格(税別)は、年額144万円から。日立システムズが運営するSaaS/クラウドサービスのネットショッピングサイト「オープンクラウドマーケットプレース」で販売する。
日立社会情報サービスの「超xlsサービス」は、日頃使っているExcelファイルをそのままの形で生かしつつ、このExcelファイルをセルフサービス型のBIソフトでも分析できるようにするパッケージ製品である。これを年額制で提供する。
必要な要素一式として、BIソフトの「Qlik Sense」(米Qlik Technologies製)、ExcelファイルをQlik Senseに取り込めるようにデータ変換するツール「セルフETLアシスタント」、Excel業務をQlik Senseでも行えるようにするQlik Sense用業務テンプレート2種をパッケージ化した。
セルフETLアシスタントを使うと、業務で使っているExcelファイルから、1行1レコードのデータを生成できる。生成したデータは、そのままQlik Senseに取り込んで分析できる。Qlik Sense用の業務テンプレートとして、勤怠管理用のテンプレートと、業績管理用のテンプレートを提供する(図1)。
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製品提供の背景について同社は、勤怠管理や業績管理などの身近な業務は、手段としてExcelが幅広く使われている状況を挙げる。「また、これらの業務で発生したデータの集計・分析も、総務部門や経理部門の担当者がExcelを使って対応しているケースが少なくない。分析の下準備として複数シートのマージやデータの整形を行う作業に時間を要しており、大きな負担となっていた」(同社)