インターネットイニシアティブ(IIJ)と香港Links Field Networksは2019年10月17日、SoftSIMの利用拡大を目的として、業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。両社は相互に技術協力し、IoTデバイスを製造する事業者向けにSoftSIMサービスの開発とサービス展開を共同で推進する。日本市場におけるIoTビジネスの普及・発展を目指す。
SoftSIMは、通信モジュールの特定領域に通信プロファイルを格納することによって、物理的なSIMと同じようにモバイルネットワークに接続できるようにしたSIMである。OTA(モバイル通信によるSIMのデータの書き込みや消去のこと)による通信プロファイルの書き換えも可能である。
SoftSIMを使うと、物理的なSIMが不要になる。このため、部品点数の削減や基板の小型化を図れる。振動や温度、湿度など外部環境変動に対しても強靭にできる。こうした理由から、屋外利用や車載分野などのIoTシステムの構築に適している。海外での利用する際には、現地通信事業者の通信プロファイルに切り替えて使うことができる。
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今回、IIJと香港Links Field Networksが提携したことで、両社がSoftSIMサービスを共同で開発し、連携して事業を展開していく(図1)。業務提携による主な活動は、以下の通り。
- 日本でのSoftSIMの共同展開
- SoftSIMに必要な通信プロファイルの提供
- 通信モジュール製品へのSoftSIM提供拡大に向けた連携
- 海外での通信プロファイルの共同調達
- 海外でのSoftSIMの共同展開
IIJは、IoT用途向けにSoftSIMを提供している。一方、香港Links Field Networksは、SoftSIMを提供し、IoT向けの統合基盤サービスおよびネットワーク管理サービスをグローバルに展開している。両社は、これまでもSoftSIMの提供で協力関係にあったが、今回連携を強化し、SoftSIMの提供を共同で拡大していく。